農場紹介

ふるさとファームとは

「みんなのふるさと」を目指して

北海道の中心都市で観光のイメージが強い札幌ですが、まちの半分は緑豊かな山間地帯の南区が占めていて、いまもリンゴやブドウなどの果樹や野菜の生産が盛んです。わたしたちの農場は、その南区の中心に位置する「石山」という地域にあります。

2010年、この地で農業を志す仲間が集まり、長年使われず放棄されていた農地を整備し、翌年4月にふるさとファームを設立しました。農場名は、「ここを訪れる人たちみんなの故郷になりますように」という願いを込めて名づけました。

当初は約2ヘクタールの農地でスタートし、その後周囲の耕作放棄地を借り上げて農地を拡大してきました。現在は約5ヘクタールの敷地内にビニールハウスを12棟建設し、夏はミニトマト、冬は寒締めほうれん草を主に栽培、そのほか春から秋まで露地で多くの野菜を栽培しています。

夏も冬も、一年中新鮮野菜をお届けしています

冬期間は自分たちで周囲の山から切り出した丸太を燃料にし、ハウスを加温しています。畑のすぐ横に森が続いているため、エゾシカやアライグマなどの野生動物が来ることもしばしばです。収穫間近の野菜を食べられる被害が多く、周囲に柵を設置したり、こまめに見回りをしたり、気を抜くことができません。

このようにスタッフが一丸となって栽培した野菜は、収穫当日、もしくは翌日に、北海道各地のコープさっぽろに直接届け、「ご近所やさい」のコーナーで「札幌野菜」として販売しています。*ミニトマト「札幌蕃茄」は、インターネット販売もしています。詳しくは「札幌蕃茄」のサイトをご覧ください。

スタッフ

農作業全般を行うスタッフは現在、正社員3名、収穫・選別・袋詰め作業を行うスタッフはパートさんなど7名で、繁忙期には近隣に住んでいる主婦の皆さんがふるさとファームの出荷を支えてくれています。
それから、畑にいるカエルや虫などの生きものも大事なスタッフの一員です。

食育活動

子どもたちが主役の「カレーライス畑」

ふるさとファームでは、2012年から食育活動に取り組んでいます。農場の一角に「カレーライス畑」と名づけた畑をもうけ、お米のほか、じゃがいも、にんじん、玉ねぎといったカレーライスに必要な野菜をすべて栽培し、毎月1回、市内の子どもたちが農作業体験をしています。

春は苗植え、夏は草取り、秋は収穫やお米の天日干しまで行い、収穫祭ではみんなでカレーライスを作っていただくのが一大イベントです。もちろん農作業だけでなく、畑でカエルやバッタを捕まえたり、友だちとおしゃべりしたり、のんびり遊ぶのも自由。ふるさとファームはシーズンを通して子どもたちの笑い声がひびいています。

農作業のお手本を示してくれるのは、農家をリタイヤしたおじいちゃんやおばあちゃんなど近隣の住民のみなさん。子どもたちが地域の方たちと一緒に、農業や自然にふれられる場になっています。こうした活動を継続してきたことから、2018年6月に「第2回食育活動表彰」で農林水産大臣賞を受賞しました。

農作物

露地栽培と施設栽培により、通年で野菜を生産・販売しています。
主力商品は、2019年から栽培面積を拡大した長ねぎと、ビニールハウスで栽培するミニトマト「札幌蕃茄」、甘味の強い寒締めほうれん草です。

露地栽培
長ねぎ、白菜、かぼちゃ、ズッキーニ、ナス、大根、枝豆、キャベツなど

施設(ビニールハウス)栽培
春・夏 ミニトマト札幌蕃茄(ミニトマト アイコ)
秋・冬 寒締めほうれん草